山形県鶴岡市を代表幹事として、全国各地の都市や団体が食を切り口に農水産物のブランド化や観光振興など、地域課題の解決と地域経済の発展につなげるため、令和元年10月、「豊かな食の郷土づくり研究会」を結成いたしました。
令和2年11月22日、幹事都市である神戸市において第2回食文化による郷土づくりカンファレンスを開催。各地域での食による地域活性化の取組み事例を共有し、意見交換を行いました。
日時 令和2年11月22日(日曜)13:00~16:30
場所 デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)2階ステージフェリシモ
主催 神戸市、食都神戸運営共同事業体
共催 豊かな食の郷土づくり研究会、瀬戸内経済文化圏
後援 農林水産省
開催内容 「食をテーマにした官民協働の地域づくり」
①シンポジウム 基調講演 岩佐 十良氏 (自遊人編集長、クリエイティブディレクター)
②事例報告
・寺本 英仁氏 (島根:邑南町役場商工観光課課長)
・白桃 薫 氏 (徳島:神山町役場職員、フードハブ・プロジェクト農業長)
・奥城 直喜氏 (福井:小浜市企画部食のまちづくり課リーダー)
・山田 隆大 (神戸市経済観光局農水産課食都担当課長)
③パネルディスカッション ファシリテイター 服部 滋樹氏
④情報提供 文化庁、農林水産省
基調講演では、岩佐十良氏自身がディレクションされた「里山十帖」において、高く評価されたローカルガストロノミー(=美食学)の極意「料理十条」(風土、文化、歴史を皿の上に表現する)や他地域と連携した雪国A級グルメ(永久に守りたい味)の取組み、岩佐氏が総合プロデューサーを務められた美食旅のイベント等でシェフたちが切磋琢磨する活動などを学びました。
事例報告では、それぞれの地域における食ビジネスや食育、食文化継承といった取組みを発表いただきました。また、パネルディスカッションでは、5年後、10年後、30年後の地域づくりにおいて何を目指すかについても議論いたしました。
事例報告の概要
・島根県邑南町
「A級グルメのまち」を目指し、有名シェフを招聘、町営レストランや「耕すシェフ」の研修制度等により、町内にレストランを多数増やし、地域経済を活性化、若者の人口増加に成功した。
・徳島県神山町
神山つなぐ公社の「フードハブ・プロジェクト」の一つ、加工品製造部門では、焼き菓子や秘伝のタレなど「神山の味」として受け継がれてきた地域の伝統食を再現し継承している。
・福井県小浜市
2000年から全国に先駆けて食のまちづくりを開始、翌年食のまちづくり条例を制定。鯖・復活プロジェクトでは付加価値を向上。キッズキッチンなど「義務食育体制」で教育プログラムを構築した。
・兵庫県神戸市
2015年から「食都神戸」を掲げ、農村、漁業と都市部をつなぐ取組を開始。ファーマーズマーケットやにさんがろくPJなど。
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